スティーヴン・キングさんの短編集「夜がはじまるとき」を購入、これは過去最高の
スティーヴン・キングさんの短編集「夜がはじまるとき」を購入しました。
|゚Д゚)) 秋にはホラーを読みたくなるんです
収録作品は以下の6編。
「N」
「魔性の猫」
「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」
「聾唖者」
「アヤーナ」
「どんづまりの窮地」
スティーヴン・キングさんは好きな作家ですが、歳が歳(1947年生まれ)なので、物語の内容というか発想もパワーダウンしているんじゃないかなぁなんて心配を抱きつつ読み始めました。
|д゚) 歳とともに衰える作家も多いですからね
まず「N」。
ある医師のもとに患者が訪れて、自らが強迫概念を抱くようになった理由を語るのですがこれが怖い。超自然的な内容なのですが、「ハハハそんな馬鹿な」と笑い飛ばせないような内容。あまりの恐ろしさに腕一面に鳥肌が立ちました。
:(;゙゚'ω゚'): キングってこんなに怖かったっけ
久々に傑作だと思える作品。ユーモアなしのガチンコホラー。
次に面白かったのが「聾唖者」。
『耳が聞こえません!』、『乗せていただけませんか?』と書かれたプラカードをぶら下げたヒッチハイカーを乗せたドライバーの話。
このドライバーは、同乗者の耳が聞こえないことをいいことに自分の抱えている家庭内の悩みをベラベラと喋るのですが、そのぶっちゃけ具合が腹を抱えるほど笑えます。
ドライバーは後に教会の告解室で、神父にその際のやり取りと某事件について告白するのですが、それを聞いた時の神父の反応もニヤリとさせられます。建前と本音が最高にいいですね。読んだ後に、気分がものすごくスカッとします。
(´゚ c_,゚` ) 抱腹絶倒ですよ
次に面白かったのが「どんづまりの窮地」。
これは、土地問題で揉めていた隣人に呼び出された男の話。
先の読めない展開で、ハラハラドキドキのサスペンスホラー。食事中に読むのは厳禁ですが、著者の悪ふざけが満載というか、いろんな意味でピンチ。ある意味密室ものです。
|∀・) 発想の勝利ですな
全体を通して、捨て所なしの短編集でした。歳の衰えどころか、面白さに磨きがかかっていました。スティーヴン・キングさんの短編集の中では最高傑作と感じましたね。評価は☆5。迷わず他人に薦めたくなる短編集でした。
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コメント
はじめまして!
映画を見て知った作家さんです、さりげな~い怖さが魅力(?)
こんな短編本もあるんですね
読んでみたくなりました。
投稿: こぴ | 2011年10月11日 (火) 11時12分
はじめまして
コメントありがとうございます
スティーヴン・キングさんの作品は数多く映画化されていますよね。
個人的には、スタンドバイミー、ミザリーが好きです。
短編集は結構出ていますが、その中でもこの短編集は個人的にはベストでした。
ちょっとえげつない部分があるので、読む人を選ぶかもしれませんが。
男性向けかもしれませんね。
それでは。
投稿: やうやく | 2011年10月11日 (火) 21時57分
…後れ馳せながら
面白そうだ。
ちょっとブクオフまで
行ってきます。
投稿: まさ | 2012年1月28日 (土) 20時59分