映画『グリーン・ゾーン』を購入、まさかの反米映画で驚きの内容
ブルーレイ版『グリーン・ゾーン』を購入しました。イラクの大量破壊兵器は本当に存在したのかどうか? 米国のイラク侵攻は正当だったのかなどを描いた映画です。
amazonでの評価は低いようですが、以前にテレビで見た紹介VTRが興味深いものだったので期待しながら視聴しました。
|゚Д゚)) それではスイッチオンですよ(以下:ネタバレ)
話の中心になるのは、アメリカ軍MET隊隊長のロイ・ミラー(マット・デイモン)。ロイ・ミラーは上層部からの情報と指令を元に、イラクが隠し持っているとされる大量破壊兵器を捜索するのですが、その情報の場所に行っても何もなし。兵器の痕跡すらない。こんな事が何度も繰り返されます。ロイ・ミラーは、
|ω・`) 情報元が信頼できなくね? ガセ情報じゃね?
と上層部に訴えるのですが上層部は、
(´゚c_,゚` ) 亡命者から得た確かな情報です。疑うのはやめましょう
(´゚c_,゚` ) 情報元? 残念ながら明かせません
こんな感じで相手にしてくれず。「変な詮索はせずに、与えられた指令をこなせ」といった態度なんですね。
イラクが大量破壊兵器を保有しているかどうか。これはアメリカ軍等がイラクへ侵攻した原因(というか大義名分)に大きく関わってくるので、正義感の強いロイ・ミラーとしては看過できない問題。軍の指令とは別に、独自にその証言をした亡命者が誰なのか、その情報が正確なのかを探ろうとします。
|ω・`) あれ? 死亡フラグが立ったんじゃね?
真相に近づこうとするロイ・ミラーの行動を支援する組織と妨害する組織が出てくるのですが、そのせめぎ合いが作中に緊張感をもたらしています。サスペンスドラマを見ているのに近い感覚ですね。
実際にロイ・ミラーのような行動を取ろうとしたら、さっさと左遷されるか消されちゃうんでしょうけど。そこは映画なので、よろしくな感じでロイ・ミラーは真相に辿りつきます。この真相というものが、
( Д ) ゚ ゚
という驚きの内容。実際にイラク戦争が終結して、大量破壊兵器が発見されなかった時に誰もが疑ったであろうことを声高に付きつけます。
-以下:壮絶にネタバレ-
「亡命者による大量破壊兵器があるという証言は、アメリカ政府高官による捏造」、「また、イラクへ侵攻したかったアメリカ政府は、大量破壊兵器があるという証言を得たという高官の報告を裏付けも取らずに鵜呑みにした(簡単に言えばこれ幸いに利用した)」。
( ゚Д゚) ウヒョー
詰め寄るロイ・ミラーに対して政府高官が発した言葉も、「戦争に勝ったんだから、そのこと(戦争の口実)はもう問題ではない」的なもの。アメリカ映画なのに、アメリカ政府を痛烈に非難。アメリカで公開されたのが信じられない内容になっていました。
個人的には、サスペンス的なストーリー展開、アクションシーン、カメラワークなどとてもよいと感じました。本編は114分ありますが、退屈することなく最初から最後まで鑑賞。久々に面白い映画を見たなという充足感がありました。
評価は☆5。政治的な理由以外では低評価は付かない作品じゃないかな。
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