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2011年4月の2件の記事

2011年4月20日 (水)

伊藤潤二さんがイラストを手掛けた「怪、刺す」を購入、本と内容の薄さが…

本屋で「怪、刺す」が売っていたので購入しました。昨年の夏から探していたのですが、どの本屋に行っても置いていないのでネットで購入するしかないのかと諦めていました。

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|゚Д゚)) さて、

「怪、刺す」は、一言で言えば怪談本ですね。実話系の怪談を収集している木原浩勝さんが文章を、ホラー漫画家の伊藤潤二さんが挿絵を担当しています。

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収録されている話は下記の通り。
 ・顔
 ・図書室
 ・海から…
 ・お盆
 ・演劇発表会
 ・フォークダンス
 ・七五三
 ・雪の降った日
 ・唇
 ・夏の卒業旅行(漫画)

文章+挿絵が9編、漫画が1編ですね。文章といっても文字量が非常に少ないです。それに伴い本もビックリするほどの薄さ。

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( ゚д゚) CD(外装箱付き)と同じ厚さですか…

中身を見てさらに驚きました。文字数の少なさをカバーするためか、書体のサイズを所々大きくしたり、字送りを行間と同じぐらいの間隔にしたりと型破りなデザイン。

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読み手を完全に無視しているというか、デザイナーに発注してこんなレイアウトを組んできたら正直いって突き返すレベル。文字の並びに美しさを見出す写植世代に至っては卒倒するんじゃないでしょうか。

ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛ガッ∑(ノ`Д´)ノ

このデザインが通ったということは、編集部側から文字数の少なさを何とかカバーしてくれという指示でも出たんでしょうか。とにかく読みづらい。さらに話の内容もつまらない。

(;^ω^) ………

評価は、
 話の内容 ☆1
 デザイン ☆1
 挿絵 ☆3

伊藤潤二さんの挿絵と漫画のためだけに900円を支払える人向けですね。伊藤潤二さんのファンですが、「怪、刺す」は残念な感じでした。

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2011年4月16日 (土)

『西部戦線異状なし』のDVDを購入、派手さはないものの秀逸

『西部戦線異状なし』のDVDを購入しました。駅や書店などで売られている世界名作映画ベストセレクションの中の一つで、価格が390円ととってもお得です。

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|゚Д゚)) 作品概要を見てみましょうか

『西部戦線異状なし』は、1930年に公開されたアメリカ映画。第一次世界大戦の西部戦線で戦ったドイツの青年のお話です。

|ω・`) アメリカ映画なのにドイツ人が主役って何ぞ?

と不思議に思ったのですが、『西部戦線異状なし』は、元々はドイツ人が執筆した長編小説(1929年発表)で、それをアメリカが映画化したからこうなっているのだとか。

|゚Д゚)) それでは視聴を開始しましょうか

『西部戦線異状なし』という意気軒昂としたタイトルから、戦争を勇壮に描いた作品なのかなとずっと思っていたわけですが、実際には反戦映画でした。これは意外でしたね。

若者を煽って入隊を促す教師、軍隊内で権力を握ったことで態度を豹変させる郵便局員、良心の呵責に苛まれる若者の心など、戦争が抱える不条理さを描き出しています。反戦映画なのですが、邦画の戦争映画と異なり深刻一辺倒ではなくどことなくユーモアが漂う感じで描写しています。そのため見続けていても精神的に疲れにくいですね。

『プライベートライアン』や『プラトーン』のような派手さはないものの、構成がしっかりとして話の運び方もうまいです。80年以上前の映画なので音声と映像(そして字幕)に難ありといった部分もありますが、そんなことがどうでもよくなるほど引きつけられました。

|゚Д゚)) 128分にわたって釘付けですよ

じわじわと心に沁み入ったところであのラスト。それまでに流れた何気ないシーンが胸に迫ってきます。ドイツ人の青年が帰郷した時に教室で放った言葉なども胸をえぐります。

( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ

名作と呼ばれる作品は、公開年に関わらず人の心を打つものだということを感じました。評価は☆5。

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