海外と国内で真逆の売り方! スティーヴン・キングの「ライディング・ザ・ブレット」を読了
スティーヴン・キングさんの中編ホラー小説「ライディング・ザ・ブレット」を読みました。ブレットというよりもバレットといった方がわかりやすいのですが、日本語にすると「弾丸に乗る」です。
|゚Д゚)) ものすごいタイトルですな…
2000年に発表された作品で、海外では電子出版の形で販売されました。販売開始後3日間で50万部がダウンロードされたということで大ヒットですね。「ライディング・ザ・ブレット」に収録されているのは表題作である中編1編のみですが、短編が多い作家にとっては、1編1編を小分けして売ることのできる電子出版の形が適しているのかもしれません。
|゚Д゚)) さて、
海外では電子出版なのですが、日本ではハードカバー(書籍)の形で販売されました。中編1編だけなのに値段が1000円。文字サイズを大きく、ページの余白を多くしても130ページぽっちです。
|ω・`) 超お高いじゃないですか
よほどのファンじゃない限り手が出ない仕様になっています。版元や権利者の意向で、翻訳版の電子出版が無理だとのこと。何だか残念ですね。
|∀・) それではストーリーを見てみましょうか
主役となるのは、一人暮らしをしている大学生アラン。アランの元に、「母親が倒れたからすぐに病院に来てくれ」という電話がかかってきます。アランが普段使用している車が故障して動かないので、ヒッチハイクをしながら遠くの病院を目指すことに。
|゚Д゚)) ヒッ、ヒッチハイク!
先日、「FBI心理分析官」を読み終えたばかりの自分としては、海外でのヒッチハイク=死亡フラグといったイメージが強く残っていて、
|゚Д゚)) アラアラ
といった感じ。で、アランがヒッチハイクで乗った車もとんでもないものだったんですね。アランの乗った車の危険度、ストーリー展開の速さは、まさに弾丸。「ライディング・ザ・ブレット」とは、巧いタイトルをつけたものです。
|∀・) ほほぅ、ほほぅ
一気に読了。劇場型といいますか、舞台はほぼ車中で固定されているのですが、描写が素晴らしく空気感が漂ってくる感じ。最初から最後まで飽きることが無かったです。感じとしては、極度なホラーというよりもトワイライトゾーンのような、ちょっと不可思議な話。ポテトチップス片手に読むスタイルがぴったり。
|ω・`) あとは値段さえ安けりゃな…
評価は☆3。値段を考えなければ☆4。個人的には好きな部類のお話でした。
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