絶賛されている「極大射程」を読みました、これは確かに傑作だわ
amazonなどで絶賛されている小説「極大射程」を購入しました。2000年に「このミステリーが凄い」の海外作品部門で1位を獲得。後に『ザ・シューター/極大射程』の名称で映画化されました。結構有名な小説のようです。
|゚Д゚)) スナイパーが主人公のハードボイルド小説ですな
物語の主役となるのは、ベトナム戦争で87名の命を奪った伝説のスナイパー「ボブ・リー・スワガ―」。1400ヤード(1280メートル)離れた標的を狙撃できる凄腕の持ち主です。
ボブは愛国心に溢れる人物なのですが、スナイパー=命を奪うだけの存在というイメージから国から名誉勲章を与えられないなど失意のうちに退役。退役後はライフルだけを友とする隠遁生活を送ります。国から勲章をもらえなかった鬱憤を晴らすためか、野生動物を狙撃してそれを勲章代わりに悦に入ってたりします。
|゚Д゚)) ライフルにとりつかれてますな
そんなボブの元に、「新開発の308口径弾を試射して欲しい」との依頼が舞い込みます。精密加工された新開発弾の試射…、ライフルにとりつかれた男にとってこれほど魅力的なものはなく依頼を受諾。試射で狙撃の腕を見込まれたボブは、大統領暗殺を阻止するための計画に参加することになります。
|ω・`) ほほぅ
で、ここからストーリの本番になるのですが、
((((( ;゚Д゚))))) えぇぇぇ~!
と驚くような展開に。大統領暗殺を阻止するはずが、大統領暗殺を企てた男の汚名を着せられて逃亡する羽目になります。試射も新開発弾も、ボブにすべての罪を被せるための陰謀。
一体だれが何の目的で仕組んだのか? FBI捜査官ニックが追う事件との絡みで徐々に見えてくる事件の真相。
( Д ) ゚ ゚
スナイパーが活躍するドンパチ小説かと思いきや、国家権力vs個人を描いたミステリー小説でした。
下巻に入ってからは、続きが気になって気になって読む手が止まらず。
(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァどうなるの? ねぇどうなるの?
終盤の法廷でのくだりに至っては、息をするのも忘れるほどの面白さ。
|゚Д゚)) ………
読んだ人がべた褒めしているのが納得できる内容でした。ライフルの弾道や銃器の話、戦争犯罪と権力者による隠ぺい、国家の安全、謎に迫るミステリー、手に汗握るアクション、ロマンス。娯楽要素が一通り詰まっています。そして、読後感も清々しい。
( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ
大満足。どことなく『ヘビーレイン』の世界観に通じるものがありました。評価は☆5。
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