トラウマ必至の描写が満載、「ホット・ゾーン」を読みました
エボラ出血熱を題材にしたノンフィクション「ホット・ゾーン」(上下巻)を読みました。
エボラ出血熱が感染症として世に認知されるまでのあゆみ、発生源と思われる地帯や感染者の出た村落のレポート、感染から出血に至るまでのメカニズム、感染現場で対応に当たった医師や研究者の証言など、微にいり細にわたるといった感じで、
|∀・) エボラ出血熱に関してはこれ一冊で十分ですな
という内容になっています。構成も描写も良く、ドキュメンタリー番組を見ているかのようなわかりやすさがあります。さて、エボラ出血熱に対しては、「恐ろしいけど、遠いアフリカの話でしょ」と考えていたのですが、
|゚Д゚)) これが全然違ったんです
エボラウイルスに感染するのは、アフリカのコンゴ周辺にいるサル。サルを食べる習慣がある周辺の村に感染者が出て、そこから広がるというのはわかるのですが、
|ω・`) こりゃ予想外ですな
という広がり方がありました。それはアフリカのサルが実験用動物として大量に輸出されており(人間に近いサルは実験用動物として需要が高く、サルの輸出がビジネスとして成り立っているそうです)、サルとともにエボラウイルスも国外へと運ばれているということ。
実際に実験用サルとともにアメリカにエボラウイルスが上陸し犠牲者が出たそうで(下巻でその封じ込め作戦の詳細が語られます)、
|゚Д゚)) 日本も安心できませんな
といったところ。近年では中国も実験用サルを大量輸出しているらしいので、未知の感染症が広がるんじゃないかと心配になりますね。
「ホット・ゾーン」は、エボラ出血熱の感染者が炸裂する様子やサルの解剖シーンなど、読んでいて血の気が引くというか、吐きそうになることも多いですが、
(((( ;゚Д゚)))) おススメ、おススメですよ
グロイんですけどね。評価は☆5。
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