木星の衛星に魚! 現実があとからついてくる「2010年宇宙の旅」を読了
2010年ということで、アーサー・C・クラークさんの「2010年宇宙の旅」を読みました。1982年に発表されたSF小説で、「2001年宇宙の旅」(1960年代に執筆)の続編になります。
前作の「2001年宇宙の旅」が、人類の誕生(サルからヒトへの変革)、月の探索と知的生命体の痕跡の発見、コンピューターの自我の芽生え、高度知的生命体との遭遇、とSFや哲学的な要素が満載だったのに比べ、「2010年宇宙の旅」は木星探査の話に的を絞っています。哲学的な話はちょっと少なめです。
|゚Д゚)) しかし、木星とは興味深いですな
木星は、目玉のように見える大赤班が特徴的な星ですね。
画像:NASA/JPL/University of Arizona
木星はギリシャ神話の神の王(ジュピター、ギリシャ語でゼウス、ローマ神話でユピテル)の名を冠した星で、60個以上の衛星を従えています。
|゚Д゚)) まさに支配者といった感じなんです
彗星をひっ捕まえては衛星にしているという点も、気にいった女性に片っ端から手を出して自分のものにしたというゼウスにピッタリ。
|ω・`) 神話の神と名づけられた星の性質って凄く似てるんですね
で、取り巻く衛星の中に天然の衛星ではなくて観測用の衛星(地球外知的生命体が飛ばしたもの)としか思えないものがあるとか、怪しげな噂のある星でもあります。木星本体以上に衛星が注目されているんですね。
画像: NASA/JPL/University of Arizona
さて、「2010年宇宙の旅」においても、木星の衛星に注目。衛星「エウロパ」に生命体が存在し、そこに着陸した宇宙船と乗員を襲うという話を展開しています。
|∀・) ふ~ん
なんて感じで読んでいたのですが、近年になってこんな記事が。
木星の衛星エウロパに魚が生息?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=58116451&expand#title
|゚Д゚)) マジで!
アーサー・C・クラークさんは科学的な知識と根拠に基づいて小説を書くので、あとから現実が追い付いてきたという感じになっても不思議はないんでしょうね。なお、2030年までに人類が他の知的生命体と交信すること、2090年までに不死の秘密が解明されることなどを予見していたそうです。
|∀・) これももしかしたら実現するのかな…
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- イギリス特殊部隊隊長が語る湾岸戦争「ブラヴォー・ツー・ゼロ」を読了、卒倒ものですな(2012.02.19)
- 戦場はかくも不潔なのか! 一兵士の心情を描いた「ペリリュー・沖縄戦記」を読了(2012.01.29)
- スティーヴン・キングさんの短編集「夜がはじまるとき」を購入、これは過去最高の(2011.10.04)
- 「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2011」の感想といわくつき物件など(2011.09.04)
- 歴史小説の大御所が衝突する「日本史探訪」を読了、森蘭丸はガチムチなど意外な話も(2011.06.05)
「趣味」カテゴリの記事
- 「あなたの知らない世界」の書籍版を購入、内容が意外にも(2011.02.11)
- 木星の衛星に魚! 現実があとからついてくる「2010年宇宙の旅」を読了(2010.08.21)
- 「PaintShop Photo Pro x3」の自動修整が想像以上に凄くて驚き(2010.08.17)
- 画像を超ワイドに? 画像処理ソフト「PaintShop Photo Pro x3」のスマートカーバーで遊んでみた(2010.08.16)
- 「田宮模型の仕事」を読んでプラモデルを組みたくなったのでお店へ(2010.08.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント