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2010年5月 4日 (火)

リアルな鉱夫がお出迎え、「通洞抗」は大人も驚く異空間ぶり/足尾銅山観光その3

足尾銅山で最大の見どころと言えるのが坑道跡「通洞抗」。

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「通洞抗」はトロッコ列車に乗って入ることになります。

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旧ステーションから「通洞抗」までは歩いて5分もかからない距離なのですが、雰囲気を出すためにトロッコ列車を利用しているようです。激しい縦揺れと横揺れを受けながら「通洞抗」内部に突入。

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「通洞抗」の中には降車場があり、そこで列車から降りることになります。客を降ろした列車はさっさと退散。ここからは徒歩での坑道見学となります。案内人がいるわけではないので、看板の矢印に沿って進むことに。

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|゚Д゚)) とても暗くてとても寒いじゃないですか

デジカメの画像だと結構明るく見えますが、実際には真っ暗。ライトが当たっている部分以外は闇でよく見えません。あと、当日の外気温は20度近くあったのですが、坑内は10度程度。肌寒いというよりもかなり寒いです。

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足尾銅山内部に掘られた坑道の長さは総延長1234km。東京~博多の距離に匹敵するそうです。坑道は上下に伸びながら何階層もつながっているそうで、その様相はまるで迷路。

|ω・`) 迷い込んだら終わりですな

というわけで、坑道の奥深くに行く道は立ち入り禁止。一般に公開されているのは、「通洞抗」のうちの700mのエリアになります。それでも国内最大の坑内観光とのこと。

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「通洞抗」の内部では、「江戸時代」、「明治・大正時代」、「昭和時代」と時代ごとの採掘の様子を人形を使って再現しています。で、この人形が、

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((((( ;゚Д゚))))) 超リアルなんです

表情もそうなんですが、とにかく作業をしている姿勢がリアル。薄暗い中で見ると迫力満点です。

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((((( ;゚Д゚))))) しかも辛そうなんです

苦悶の表情とまではいかないんですが、切なそうな表情をしているんですよね。鉱山での仕事は、単調な作業で精神的にきつく、力仕事であるため体力的にもきつい。落盤など命の危険がつきまとうほか、例外なく健康被害に見舞われる(鉱夫の平均寿命は短い)。でもそういったところにしか働き口がない事情持ち…。そんな悲しさを漂わせています。

((((( ;゚Д゚))))) 悲哀とはこのことか

人形のそばには解説ボタンが付いているのですが、ボタンを押すと、「日ごろの作業の辛さを紛らわすために、酒や博打に稼いだ金をすべてつぎ込むという鉱夫も多く~」などさらに追い打ちの音声解説が流れます。

|ω・`) このボタンはトラップなのか? そうなのか?

子どもがボタンを押そうとしたのを見て、「そのボタンを押すと爆発しちゃうぞ~」とか言っていた父親がいましたが、ある意味正解だと思いました。

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この場面の解説ボタンを押すと、ノルマをチェックする幕府の役人のセリフが聞けます。ついでに、鉱夫も動きます。何が起こるかはボタンを押してのお楽しみっていうところですね。

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「通洞抗」の内部は暗く(画像だと明るいですが…)、そこらじゅうから天然の水滴が落ちてきます。しかもやたらとリアルな人形がところどころに設置。老夫婦の奥さんが旦那に対してマジギレし、罵声を浴びせていた姿が印象的でした。きっと怖くてたまらなかったんでしょう。

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石の運搬も

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水の排出もすべて人力。

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「江戸時代」のエリアは、手掘りらしく荒々しい雰囲気。また、鉱夫がいかに重労働であるかがよくあらわされていました。次は「明治・大正時代」です。

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やっと削岩機が登場。が、防塵マスクなどはなく相変わらず命を削っていることがうかがえます。

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実際に使用された坑道を利用しての展示なので、他の坑道とつながっている箇所もあります。

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ここから先は「昭和時代」になります。

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発破作業ですね。これにより作業がさらに効率化。が、不発火薬など作業の危険度が高まったことも想像できます。

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人形一体一体の表情や姿勢の作り込みが本当に凄い。この展示にかける意気込みというものが伝わってきます。

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「通洞抗」の終盤には、足尾銅山の歴史と構造を映像で解説する「源さんの体験シアター」や、発掘された鉱石や製造した銅インゴットなどを展示する資料館が設けられています。

|゚Д゚)) かなりボリュームがあるんです

入坑料800円+遠方から訪れる価値は十分にあると感じました。ただ、個人的にはあえて伏せている部分がかなりあるような印象を受けました。

|ω・`) 観光施設としては伏せざるをえないんでしょうが

まずは、鉱毒の問題(これはちょっとは説明していましたが…)。鉱毒による死者・死産が1000人以上という大規模な公害であり、その実態がどうであったかなども説明する必要があるんじゃないかなと感じました。

次は、鉱山における死者や労働の問題。鉱山では事故が付き物ですが、これまでの犠牲者数が伏せられている印象(見落としただけかな…)。足尾暴動事件についても特に説明がなかったような(これも見落としただけか…)。戦時中における強制労働の実態など負の側面とも真っ向から向き合うと、観光施設としてだけでなく教育施設としての役割も果たせる、足尾銅山を後世に残す社会的意義がより高まるんじゃないかなと。

|ω・`) 難しいとは思うんですけどね

できればやってほしい部分であります。思うところは色々あるのですが、観光地として足尾銅山観光は結構レベルが高いですね。おススメです。「通洞抗」は特におススメです。

とりあえず終わり。

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