岡田以蔵の慰霊祭を初めて実施
人斬り以蔵と呼ばれた岡田宜振(よしふる)以蔵の慰霊祭が、5月11日に高知で行われたそうです。慰霊祭が行われるのは初とのこと。
|゚Д゚)) 初とは意外じゃないですか
岡田以蔵に関しては、司馬遼太郎さんの短編小説「人斬り以蔵」で知っているという人も多いのではないでしょうか。
岡田以蔵は、尊王攘夷を掲げる武市半平太のもとで活動した人物。剣技に優れていたそうですが、郷士という身分のため出世とは無縁。武市半平太からも軽んじられていたようです(武辺者は治世では必要とされませんからね…)。
岡田以蔵は、武市半平太による示唆、金銭を得るために暗殺を繰り返し、その罪で投獄。投獄後は無宿人として扱われ洛外追放(首実験の際に藩の人間が岡田以蔵ではないと証言)。帰郷後は無宿人として過ごすも岡田以蔵として捕えられ、武市一派の罪を暴くために拷問にかけられます。
|ω・`) 土佐藩もえげつない手を使いますな
藩内で拷問にかけたかったため、幕府には岡田以蔵ではないと嘘の証言をしたわけですね。で、連日の拷問に負けず口を割らなかったのですが、懸念した武市半平太に口封じのために毒を盛られ、最後は磔にかけられ梟首となります。享年28歳。
|ω・`) ………
個人的には、徳川政権下における身分制度の犠牲者といった印象を受けるのですが、一般的に暗殺という行為は受け入れられにくいようで、慰霊祭を行いたくても行えなかったという状況だった模様。
|ω・`) 弑逆や暗殺といった行為は嫌われますからな
司馬遼太郎さんの小説よりも、平田弘史さんの漫画「人斬り」の方が人間らしさを感じられるので好きですね。漫画の「人斬り」は、司馬遼太郎さんの「人斬り以蔵」をベースに制作した映画『人斬り』の漫画版になるのですが、
|゚Д゚)) 凄くいいんです
小説と併せて読みたい一冊です。おススメ。
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