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2010年5月29日 (土)

井伏鱒二さんの「黒い雨」を読みました

井伏鱒二さんの小説「黒い雨」を購入。広島における原爆被害について描いた小説ですね。学校の授業を通じて書名と概要は知っていたのですが、

|ω・`) それで読んだ気になって今まで読んだことがなかったんです

自分と似たような感じで読んでいないという人も多いかもしれませんね。

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|゚Д゚)) さて、

「黒い雨」は、大まかなストーリーはフィクションになります。ストーリーはフィクションなのですが、原爆が投下された時の惨状や風景、庶民の生活、原爆症など細部に関しては、実在した原爆罹災者の被爆日記(重松静馬さんによる日記)、被爆者の治療にあたった医師の手記を基にして書かれています。実在した人物の実体験に基づいて描かれており、これらの部分はノンフィクション。

で、ノンフィクションの部分に関しては、実際に罹災した人の視点というか、その場にいた人でしか語りえないものがあり、風景描写が凄まじい迫力を持っています。

|゚Д゚)) 自分がその場にいるかのような臨場感なんです

私は10年近く前に広島平和記念資料館を訪れ、壁に焼きついた人型の染み、衣服などの遺品を見ましたが、「黒い雨」の描写はそれらの資料を凌駕する力と存在感を持っています。感情的にならず朴とつというか見たそのままの景色が語られるのですが、

:(;゙゚'ω゚'): これが原爆なのか!

と圧倒されます。

広島の上空数百メートルの位置に太陽が出現した、音速を超える爆風が吹き荒れたなどのどこか現実味のない(というか想像もつかない)表現と異なり、原爆の持つ暴力的なすさまじさが肌で感じられる内容なんですね。読んでいて非常にキツイ。悲しいとか辛いとかではなく、ただただキツイ。想像力にもよると思いますがトラウマものです。

|ω・`) これは文字にしかなしえない業ですな

「黒い雨」が名作と呼ばれる理由がよくわかりました。原爆投下の是非や戦争云々は別にしても、ぜひ多くの人に読んで欲しいと感じた作品ですね。それにしても、広島への原爆投下は65年前の出来事。ほんのわずか前。

ちなみに「黒い雨」を読み終えた後、表紙を逆さにして眺めてみると非常に感慨深い。

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|゚Д゚)) 新潮文庫は相変わらずいい仕事してますな

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