吉村昭さんの絶版本「昭和歳時記」が書店からの要請で復活
吉村昭さんの随筆「昭和歳時記」が一部系列の書店で再販されたとのこと。「昭和歳時記」は長らく絶版となっていたのですが、書店を経営するリブロと有隣堂が、
∑ъ(`・ω・´) こういう良書は無くしてはいけないのです
∑ъ(`・ω・´) 無くしてはいけない本を世に残すのも本屋の使命なんです
ということで出版元の文藝春秋に重版を要求。
( ゚Д゚)y─┛返品をしないという約束でよけりゃ刷るよ
という文藝春秋の条件を飲んで、販売に漕ぎ付けたそうです。同様の経緯で以前に「戦艦武蔵ノート」(これに関してはリブロの要求)も再販したそうですが、ほぼ完売したとか。
売れるか売れないかではなく、社会に残すべきか残すべきじゃないかで決断を下した点が凄いですね。書店の良心を感じました。「昭和歳時記」は、リブロ、有隣堂系列の81店舗で販売されているそうです。
( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ
絶版本の入手に関しては、オンデマンド出版を利用する方法もありますが価格が高くなるのが難点。今回の書店の取り組みは大いに歓迎というか評価したいですね。
文藝春秋(文春文庫)の吉村昭さんの作品はほとんどが絶版状態なので、これを機に再販を見なおしてくれることを期待したいです。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- イギリス特殊部隊隊長が語る湾岸戦争「ブラヴォー・ツー・ゼロ」を読了、卒倒ものですな(2012.02.19)
- 戦場はかくも不潔なのか! 一兵士の心情を描いた「ペリリュー・沖縄戦記」を読了(2012.01.29)
- スティーヴン・キングさんの短編集「夜がはじまるとき」を購入、これは過去最高の(2011.10.04)
- 「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2011」の感想といわくつき物件など(2011.09.04)
- 歴史小説の大御所が衝突する「日本史探訪」を読了、森蘭丸はガチムチなど意外な話も(2011.06.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント