月ノ池~大手口~日ノ池/金山城その3
物見台から数分歩くと「月ノ池」が見えてきます。
金山城は「山城」。水の確保が必要だったため、雨水をためる池を人工的に設けたのですね。谷の表面を流れる水や山肌に染み込んだ水がこの池に流れ込みます。池の幅は約7メートル。増水時には石垣の部分まで水が貯まりますが、その時の池の幅は10数メートルになります。
「大手門口」
石垣と石垣の間に門があったと考えられています。最後の砦となる部分だけあって堅牢な印象。石畳の両脇にある溝は、排水のために設けられています。わざわざ排水路を設けるということは、かなり水が多かったんでしょうか。
大手門を抜けたところにある石敷きの通路は、右に向かって緩やかなカーブを描きます。先が見えないため敵兵にとっては心理的な負担が大きいでしょう。
通路をはさむ形で曲輪が設けられています。井戸やカマドを備えた建物なども設けられており、籠城時には生活スペースとして利用されたようです。長期籠城にも耐えうるといったところでしょうか。山の上とは思えません。
(*´∀`) 壮観ですな
大手口を抜けて奥に進むと「日ノ池」が出現。
直径約15メートルで結構な大きさ。これも貯水のための池なのですが、この池の水は戦勝祈願など祀りごとの時に使用。生活用水は両側にある井戸から別に採ったとみられています。
「日ノ池」は、金山城築城よりも古くからあり、平安時代の遺物も見つかっているとのこと。神聖な場所として扱われていたようです。
この「日ノ池」を抜けてさらに登ると御殿跡。現在は神社になっており社が3つありました。さすがに撮影は気がひけたので画像のアップはなし。金山城跡に来るというよりも、この神社にお参りに来るという人も多いようです。
つづく。次回は、「金山城でバルタン星人」をアップ予定。
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