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2010年3月 6日 (土)

山崎豊子さんの「不毛地帯」、最終回で驚きの展開

フジテレビで放映されているドラマ『不毛地帯』がいよいよ最終回を迎えます。毎週毎週楽しみにしているのですが、

(*゚∀゚)=3 最終回が待ちきれん

ということで原作である小説「不毛地帯」を入手し一気読みしました。

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冒頭で架空小説ですよと断っているのですが、実在する人物や企業がモデルとなっているほか(アイチ自動車など名称は変えていますが…)、史実などもふんだんに盛り込まれています。事実と虚構が入り混じっているというつくりは「沈まぬ太陽」と同じですね。

|゚Д゚)) フィクションとノンフィクションが入り混じっていますな

実際にあったエピソードが随所に入ってくるため説得力・迫力は抜群なんですが、あくまでもフィクション。読むほうは注意というか心構えが必要ですね。

さて、「不毛地帯」は、敗戦から復興を遂げるまでの日本が舞台になります。主役となるのは、元大本営参謀という肩書を持つ壹岐正。壹岐正は、敗戦と同時にシベリアに連行され、そこで11年間にわたる収容所生活を送ります。1巻目では、シベリアでの強制労働、思想的な洗脳などの話が中心となります。個人的には、これが興味深い内容でしたね。

|ω・`) おそロシア

商社入社後は、防衛庁の次期戦闘機導入、海外自動車メーカーと国内メーカーの提携、石油開発などのお話。商社における情報戦と、金と政治のつながりがメインとなります。

|゚Д゚)) ドロドロ、ドロドロ

清廉潔白を信条とした壹岐正がどんどんと世俗に塗れていく姿がたまらない。で、最終巻である4巻では近畿商事のトップ人事を巡る緊迫の展開。

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終盤で大門社長が壹岐正を罵倒するのですが、その言葉が突き刺さる突き刺さる。そしてラストが、

(  Д ) ゚ ゚

本のタイトルである「不毛地帯」が何を示しているのか。なかなか興味深い小説でした。小説を読み終えた後、ドラマ版はよくできているなと感心。配役も優れているなと感じました。ドラマ版の最終回は小説に忠実になるのか…。『白い巨塔』がちょっと違っていたので、『不毛地帯』の最終回が気になります。

評価は☆4。

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