平田弘史さんの「首代引受人」を再購入
平田弘史さんの劇画漫画「首代引受人」を再購入しました。以前持っていたのですが、水没して読める状態じゃなくなっちゃったんで廃棄。それ以来古本屋に行くたびに探していました。
さて、タイトルにもある「首代」とは何かというと、自分の生命の代金のことです。
戦場で敵に組み伏せられるなど絶体絶命の状況になった際に、
(((( ;゚Д゚)))) 金を払うから命を助けて
と相手に懇願。「自分の生命の代金として、あとで幾ら払いますよ」という証文(約束手形)を発行し、その場から逃れます。これが「首代」というわけですね。
後日になって、
(メ゚皿゚)凸 証文に書かれた金を払えや
と相手が請求に来るのですが、助かった方は、
(´゚c_,゚` ) そんなん知りませんよ
としらばっくれたり、請求に来た相手の命を奪おうとすることも。のど元過ぎれば何とやらですが、請求する方も命がけ。で、その請求作業を代わりにやってくれるのが「首代引受人」というわけ。
|゚Д゚)) 代行業者というやつですな
実際にこういった行為(金銭による命乞い)があったかどうかは定かではありませんが、平田弘史さんは、「公の記録は乏しいが、戦場でかかる取引があっても不思議ではない」と述べています。
さて、「首代引受人」では、そんな代行業者が活躍する話を1話完結型で7話収録しています。収録内容は、
約束手形(特別収録)
虚に生き実に死す
恨みの輩
飛騨の取立て
十一人の野党達
仲秋十五日
下郎願望
平田弘史さんの作品としては珍しく、コマ割りがすっきりしていて読みやすいです。コマ割りはすっきりなんですが、画の迫力はそのまま。平田弘史さんの作品を初めて読むという人には特にオススメ。
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