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2009年12月 7日 (月)

梟雄の意味(辞典)が納得いかんので、成り立ちから考察してみた…

歴史小説を読んでいると「梟雄」という言葉が出てきます。戦国武将でいえば斎藤道三や松永久秀などが梟雄と呼ばれることが多いですね。個人的には、

|ω・`) 弑逆や謀殺、裏切りなどを繰り返した人物を表す言葉かしら

と考えていたんですが、ネット上の辞書によれば「残忍で強く荒々しいこと。また、その人。悪者などの首領にいう」ということ。

|゚Д゚)) なんだか納得いかないんです

それだったら織田信長あたりが梟雄と呼ばれるにふさわしいと思うのですが、そう呼ばれないですし…。

|゚Д゚)) 梟雄の意味ではなく言葉の成り立ちを探ろうかしら

と考えて、梟雄の言葉の成り立ちを調べることに。が、関係ないサイトが多すぎて時間がかかりそうな気配。

梟首とか、とりあえず梟(フクロウ)は縁起が悪い象徴なのかしらん? という疑問が生じたので、梟の漢字が意味するのは何かという方面から攻めることにしました。

|ω・`) で、

漢字発祥の地である中国では、「フクロウは、生まれた雛が親を食べて育つ」と信じられており、不孝・不吉・凶事の象徴とされていたとのこと(いまでもされているのかな…)。

そして、その迷信から、中国ではフクロウを捕まえて殺しては木に磔にしてさらしものとした。この、木に鳥を磔にした様子から梟という漢字が生まれたということです。余談になりますが、梟首はさらし首を意味する言葉ですが、「罪深い鳥である(と考えられている)フクロウの死骸と同じようにさらされるだけの罪深いことをした」という意味合いを込めた文字なんですね。

本題に戻りますが、中国式に考えれば、

梟雄=親または主家を踏み台・犠牲にして育った者(弑逆の徒)

となるんじゃないかなぁと思いました。

梟雄の意味するところは、今後も調べていこうかなと思いますが、梟雄の性質というか梟雄になる要因をよくあらわしていると思う一節が「半蔵の門」(小池一夫・作 小島剛夕・画)にあったので引用します。

毛利元就が明智光秀の仕官を断った時の言葉(史実ではなく小池一夫さん創作の言葉だと思われる)で、

「明智光秀は欠点のない者である。即ち、いずれを測りても器量、度量、技量のどれ一つとしても欠けたるものはなし。まっこと恐るべき者よ。なれど余は欠けたる者が好きである。互いに欠けたるところを補い合いてこそ、臣下の情も友情も生まれてくる。欠けたるところなき者は、補い合わないがために常に孤高。それが、ひいては和を欠き大事に至ることもあろう」。

欠点がなく自分の能力ですべてがまかなえる者(またはそう考えている者)は、人に仕えても満足できず、他者を必要とすることもないため周囲に対する情がわかず酷薄。能力は認めても、使う立場としては非常に扱いづらく危険ということですね。

|゚Д゚)) 他人にやらせるよりも自分でやっちゃったほうが早い

という考えから全部自分でやって、「俺一人で十分じゃ!」とか始終カリカリしている人は梟雄の素質ありっていうところでしょうか。

|ω・`) 自分で言っててなんか心に刺さるもんんが…

織田信長は松永久秀が何度裏切っても許した(最後も許そうとした)そうですが、自負心と能力が高いがゆえに裏切った松永久秀に相通ずるものを感じまくったんでしょうね。

|ω・`) 話がずれた上にまとまらんかったな…

09_1207_hanzou_01

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コメント

いい考察ですね、納得しました。

投稿: こうへえ | 2011年10月23日 (日) 06時43分

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