「ダーク・タワー」の荒地と魔道士と水晶球を読了
スティーヴン・キングさんの小説「ダーク・タワー」の第3部「荒地」と第4部「魔道士と水晶球」を読み終わりました。それにしても、第3部「荒地」(下)に関してですが、話が最高に盛り上がったところでページが終了。
( ゚д゚) え…持ち越しなの?
という驚きを禁じ得ませんでしたね。「荒地」(上、下)だけでエピソードに一区切りつくのかと思ったら大違い。これから「荒地」(下)を読もうという人は、読み終わる前に「魔道士と水晶球」(上)を手元に用意しておかないと、続きが気になって悶絶すること間違いなし。
しかし、第3部と第4部で本のタイトルがガラリと変わるのに、内容に決着がついていないっていう作りは珍しい。原書でそうなっているのかもしれませんが、日本語訳では、第3部のエピソードは「荒地」(上、下)で完結するように調整したほうが良かったんじゃないかなと思います。
|゚Д゚)) ページ数が増えるとしてもその方が親切でしょう
さて、「魔道士と水晶球」(上、中、下)ですが、上巻の約5割が第3部の続き。それ以降が第4部になります。この第4部が完全に過去の話でして、
|ω・`) 本編は全く進まんの?
と読者をやきもきさせる展開に。また、過去のエピソードで時代を遡っているためか、内容も結構オーソドックスなファンタジーとなります。
|゚Д゚)) 正直なところ退屈だったりします
「ドラゴンランス戦記」では、話のテンポを保つために日本語訳版ではエピソード(分量は1冊程度)を丸ごとすっ飛ばした箇所がありますが、「ダーク・タワー」も第4部はすっ飛ばしてもいいのではないかなぁと感じました。外伝として刊行したほうがいいんじゃないでしょうか。
|゚з゚) でも第5部が6年後の刊行
という事情があったから、外伝的なエピソードでも第4部として発表するしかなかったのかもしれませんが…。第4部終了時点で、スティーヴン・キングさんには「ダーク・タワー」の続きをどうするかということが全く見えていないようで、第4部でそのまま未完になってもおかしくないような終わり方をしているし、当時のファンは続編が出るのかどうかで頭を抱えたんだろうなぁ。
とりあえず、原書では6年ぶりの刊行となった第5部「カーラの狼」(上、下)に期待。
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