小説版「火天の城」が予想以上に
山本兼一さんの小説「火天の城」を購入しました。安土城築城と、それを担った番匠・岡部又右衛門以言(もちとき)の生涯を描いた小説です。
|゚Д゚)) 築城の小説とは珍しいじゃないですか…
歴史小説の中でもかなり珍しい部類だと思います。で、09年4月に安土城跡を訪れた自分としては、非常に興味深く、迷うことなく購入。
とはいえ築城の話なんで、「退屈かもしれんなぁ」とあまり期待せずに読み始めたわけですが、
|ω・`) ふむふむ
|ω・`) ほぅほぅ
(*゚∀゚)=3ハァハァ
∑d(゚∀゚d)イカス!!
冒頭から一挙に引きこまれ、気がつけば1日で読破。織田信長の桶狭間戦から始まり、安土城の構想、築城、最後に至るまでが非常に理解しやすく、かつ躍動感あふれる描写で描かれています。読み始めると止めどころを失う面白さです。
後年の研究でわかった清涼殿や虎口の存在などもちゃんと小説内に盛り込まれている点も良いですね。史料が少ないとされる安土城に関して、よくここまで細かくかけたなぁと驚きます。大胆な想像力だけでなく、押さえるべきところはちゃんと押さえている。そして、築城を通じて描かれる男たちの多様な生きざま…
( ´∀`)bグッ
歴史小説でここまで面白いと感じたのは久々。「火天の城」は映画の公開が始まっていますが、これは映画も是非見てみたいなと思わせるものでした。
評価は☆5。直木賞を受賞したという「利久にたずねよ」も機会があれば読んでみたいですね。
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