忍城戦を描いた「水の城 いまだ落城せず」を読了
埼玉県の行田にある忍城。何度か足を運んだことがあるんですが、
|д゚) 忍城関連の小説読んだことないな…
ということでネットで検索。「のぼうの城」にしようかと思ったんですが、風野真知雄さんの「水の城 いまだ落城せず」の方が評価が高かったので、そちらを購入しました。
|д゚) 歴史小説を読むのは久々です
豊臣秀吉の小田原攻めに伴い、忍城で成田家vs石田三成の戦が勃発するんですが、成田家側の主力部隊は小田原へ出征中。忍城での兵力不足を補うために成田家は近隣の百姓を徴兵し共に戦います。純粋な戦闘集団ではなく寄せ集め部隊なんですが、「水の城~」は、その寄せ集め部隊がなぜ城を守り切れたのかについて軽快なタッチで描いています。
|゚Д゚))) わかりやすくて読みやすいんです
状況や人物について非常に理解しやすい。予備知識なしで読むことができますね。戦闘の内容もそれほど荒唐無稽なものではなくて、そうであったかもと思わせるもの。
歴史小説には、著者の姿を登場人物に重ね合わせ、著者の願望(英傑的な言動や女性とのロマンスなど)を登場人物に果たさせるという物がしばしばあるんですが(これが嫌で歴史小説から離れていました…)、「水の城~」ではそういうことをあまり感じなかったですです。そのためか読後感が清々しい。
Σb( `・ω・´)グッ
主要人物の後日談なども含まれており、これ1冊で忍城戦のことはバッチリ。評価は☆4。歴史小説になじみがない人でも読みやすいと思います。
※画像は忍城址(当時の面影は全く残っていないのが残念)、丸墓山古墳(石田三成が陣を敷いた所)、丸墓山古墳からの見下ろし。
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