黒澤明さんの『七人の侍』を購入
映画のDVDをよく買うんですが、最近の作品は1回観たらもう観る気がなくなるというものばかりなので、
|ω・`) 購買意欲が低下しまくり
最新作ばかりではなく、不朽の名作といわれるものを観る段階に来ているんじゃなかろうかということで、黒澤明さんの『七人の侍』をチェック。
|゚Д゚))) 5000円…
↑廉価版でこの価格
モノクロ映画に5000円出すことに悩みつつも思い切って購入しました。
『七人の侍』は、1954年に公開された映画です。ストーリーに関しては、ウィキが詳しいので省略。上映時間は207分で、上映時間が長いためDVD2枚に収録されています。1枚目の終わりに数分間にわたって「休憩」の文字が入りますが
|∀・).。oO(実際の映画館でもこうだったんだろうな)
となぜか嬉しくなりますね。
映像はモノクロなんですが、陰影に富んでいるほかピントもバッチリと合っているため、非常にシャープな印象を受けます。古さを感じません。一方の音声については、若干聴きづらいんですが、字幕設定があるので字幕ONにすることで解決。
全体を通して驚いたのが、主役や脇役といったくくりがなく、すべての出演者に強烈な存在感があるという点。主要キャラクターである七人の侍、村人(百姓)、野武士はもちろん、単なる通行人からも息吹を感じます。登場する人物すべてから生活感がにじみ出ているわけです。
|゚Д゚))) 何か秘密があるに違いない…
詳細については今後ちらちらと調べたいと思いますが、村人(百姓)に関しては、1人1人にストーリーを設定(表には出てこない裏設定ですね)し、リアルさを出すために家族単位で生活させ演技させたとのことです。
そんな感じで出演者全員に生命感(生々しさ)があるので、作られた世界という感じがしないんですね。自分がその世界に入りこんで、実際にその出来事を見ているかのような感覚。退屈するわけがない。
あとはストーリーはシンプルなんですが、単純な勧善懲悪ではなく一本調子でもない。観客が退屈しないように配慮されている点がいいです。最近の映画は、観客が退屈するかどうかはそっちのけで、製作者側の意図する映像だけを一方的に流すエゴ丸出し(非常に退屈な)映画が多い。そういったものに比べると、『七人の侍』の方がエンターテインメントとは何か? ということを意識していると思います。観客を楽しませてこそのエンターテインメントでしょという感じ。
( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ
評価は☆5。長時間にもかかわらずすべての時間を堪能できた作品は初めてです。あとは観ていて画面全体からエネルギーを感じました。生身の人間が放つエネルギーといいますか、とても元気が出てきます。価格がもう少し安くなればいうことなしですね。
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