「YOSHIKI/佳樹」を読了、なんつうかドン引き…
X JAPANのYOSHIKIさんの自伝「YOSHIKI/佳樹」が本日届いたので読みました。
(゚∀゚)ノ 紀伊国屋書店のネットで購入しました
構成は
序 章 「1998年5月2日、HIDE死す」
第1章 「永遠の別れ」
第2章 「林 佳樹」
第3章 「X誕生」
第4章 「疾走の記憶」
第5章 「Xの終焉」
第6章 「絶望からの帰還」
終 章 「絆」
となっており、HIDEさんの死から話が始まり、そこから幼少期、中高時代、バンド結成、インディーズ~メジャーデビュー、解散、再結成という流れになります。バンドの遍歴、各メンバーの経歴、当時のロックバンドの社会的地位などがうまく盛り込まれており、X JAPANについて知識がない人でも、
(´∀`) この1冊ですべてがわかるじゃないですか
という内容です。YOSHIKIさん個人を追うだけでなくX JAPANについても深く知ることができます。またアーティストを題材にしているんですが、他のアーティスト本のようにライターがラリッてない(すんませんね下品で…)のがいいですね。他のアーティスト本だと、ライター(小松成美さんじゃないですよ)が自分に酔うのか、ファンのことを「天使たちが」とか表現しだして、読んでいて
(;´Д`) あんた気持ち悪いよ
という状態になるんですが、「YOSHIKI/佳樹」ではそんなことがなく、結構淡々とした感じで物事が語られていきます。
(´∀`) これは好印象です
また、本として見た場合、構成、文体、語られる内容のいずれもレベルが高く、2200円(税抜き)という価格以上の価値を感じられました。アーティストの知名度に乗っかった粗悪本ではなく、丁寧に作られたということをひしひしと感じます。
さて、内容的には満足なんですが、YOSHIKIさん自体の問題行動(不良期の素行の悪さ、打ち上げでの店舗破壊、仕事のドタキャンなどなど)も包み隠さず書かれているため、読んでいてドン引きしました。
|ω・`) なんちゅうわがままな…
気に入らないことがあると、徹底的に反抗するかプイッとその場からいなくなり物事を放棄する…。暴れたい時に暴れて壊す。それに巻き込まれる周囲(教師、級友、スタッフ、メンバーなど)の迷惑なんかまったく考慮していないんですね。坊ちゃん育ちなためか、気に入らないことがあるとすぐに切れる。他者に対する思いやりが全然感じられない。
|д゚) はぁ、やだやだ
自分目線でしか物事を見られない。自分の思い通りにならないと我慢できない。で、YOSHIKIさんのそういった行動に巻き込まれた人間は、ことごとく不幸になっています。メンバーで言えば、TAIJIさん、TOSHIさん。母親に関しても、月50万円の仕送りとか、レコード会社設立資金(1000万円)の出資といった金銭面以外に、精神面での苦労が絶えなかったことも匂わす描写があります(夫が自殺した次には息子が札付きの悪に…。しかも家が不良のたまり場になるわ、金を無心されるわで可哀そう)。身近にいたら、非常に迷惑な存在といいましょうか、
(乂∀・)┌┛)`д) ;∴コトワルキック!!
というわけで、読んでいるとドン引きするわけです。本としては良くできているんですが、そこで語られるYOSHIKIさん像には嫌悪感を抱く。読んでいると複雑な心境になります。不良に憧れを抱いている女性だったら受け入れられるかもしれませんが…。個人的には無理でした。
音楽に関しても、正直X JAPANよりも
|゚Д゚))) BUCK-TICKの方が断然凄いよ
と感じているので、ライブで失神とか、TOSHIのヴォーカルじゃなきゃダメなんだとか言われても心を打たれず(悪口ばっかりになってしまった…)。しかし、読んでいると、GLAYとの確執が伺える描写があったりと小松成美さんは仕事がうまいなと感じます。不都合な点も隠さずにさらりと組み込んでいる(突っ込んだ内容にはしていないですが)。
評価は☆5。YOSHIKIさん自体については個人的には受け入れられませんでしたが、小松成美さんの手腕を評価。ファンの人はこの本を読んでYOSHIKI素敵とか可哀そうとか言っちゃうんだろうなぁ…。全部自業自得にしか思えないんだけどなぁ。
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