『ヒトラー ~最期の12日間~』を観ました
amazonでの評価が高かったので『ヒトラー ~最期の12日間~』を購入しました。原題はドイツ語で『DER UNTERGANG』。日本語に訳すと『没落』です。邦題だとヒトラー個人に焦点を当てた作品のように思ってしまいますが、そうではなくてドイツ(ナチス・ドイツ)全体の敗戦を描いています。
|ω・`) さすが日活…
日本じゃ『没落』なんていうタイトルよりも『ヒトラー』の方がインパクトが強いからそう名付けたんでしょうが、作品を見終えた後では、タイトルを『没落』のままか、『没落 ~ヒトラー最期の12日間~』にでもした方が良かったんじゃないかなと思います。
|゚Д゚))) あらゆる意味でタイトルで損している作品ですね
さて、同作品では、ヒトラーをはじめ、将校とその家族、兵士、市民それぞれの立場から戦争と敗戦を捉えているんですが、それぞれの立場で戦争というものがガラリと変わるということが描かれています。
既に存在しない戦力をあてにして戦略を立てる総統(というか将校が本当の戦況を伝えていない…)、全体の戦況を把握し敗戦を確実視しながらもそれを口にできない将校、勝利を信じて地下壕で過ごす家族、矢面に立たされてバタバタと死んでいく兵士、スパイ容疑をかけられ殺される市民。それらが混然一体となって紡ぎだす戦争の様相…。
(゚Д゚;≡;゚д゚) もの凄くリアルなんじゃないですか
従来の戦争映画にはなかった描写じゃないかと思います。このほか、ベルリン市内の地下壕で、「どうあがいても敗戦しかない」という現実に追い詰められていく様が凄い。直接的な表現や派手な言動といったものはなく静かな感じなんですが、
(((( ;゚Д゚)))) 追い詰められてる! 追い詰められてるっ!
緊迫感が凄く伝わってきます。映画を見ていて息苦しさを感じてしまいました。
(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ
地上での戦闘も地獄なら、地下の司令本部も地獄。突発的な死が訪れる地上の戦場と異なり、将来は負けしかないという絶望感にさらされながら過ごす地下の方が悲惨ですね。真綿を首で絞めるようにジワジワとジワジワと…
(lll゚Д゚) ヒィィィィ
発狂しないのが不思議なぐらい。逃亡を企てたり酒におぼれて現実から逃避する将校が続出する中でも、ヒトラーは総統として現実と向き合わなくてはならない…。役者の演技が鬼気迫るもので、まさに迫真の演技。
:(;゙゚'ω゚'):
目が離せませんでした。全出演者の演技が素晴らしい。展開も素晴らしい、音も特殊効果も素晴らしい。
( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ
評価は☆5。戦争映画は結構見る方ですが、ドキュメンタリー色の強い映画の中ではナンバー1だと思いました。『サルバドル』、『キリング・フィールド』とともに記憶に残る作品ですね。
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