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2009年1月10日 (土)

『小説 太平洋戦争』2~5巻

山岡荘八さんの『小説 太平洋戦争』を読んでいます。1巻では、開戦前の外交~真珠湾攻撃までを描いています。1巻では首脳陣の動きが中心になりますが、2巻以降はマレー、フィリピンなど、海外における軍司令官に焦点を当て、現地での戦闘についての描写となります。

|ω・`) 全くなじみのない地名がバシバシ出てくるんです

これは読んでいて結構つっかえるポイントですね。地理のつかめない状況で、○○師団、○○連隊など異なる部隊が同時進行的に作戦を進めていくわけで

('A`) うわっ、想像しにくいわ

という感じ。本を抱えたまま寝オチすることもしばしば。まぁ、自分は最初はさらりと流す感じで読み、1回目で全体の流れをつかんで、2回目以降に理解していく派なんで、各師団や部隊の詳細な動きの把握は、次回以降の読書に期待。とりあえず、9巻までの読破を図ります。

で、そんな流し読み状態の自分でも理解できるのが、米国の国力に対する陸軍の認識の欠如、兵站の拙さ。

ガダルカナル島、ニューギニアなど各戦線において、食糧不足の状況での人跡未踏の地(山脈やジャングルなど)の踏破など、戦闘以前の段階において兵士が疲弊(死亡および半病人)。弾薬すらない状況で、物資豊富な米英軍と敵対など

|ω・`) 尋常じゃない状況のオンパレード

敵前逃亡や降伏といった選択肢はなく、前に進んで戦闘しても死、後ろに進んでも死(撤退途中に餓死)という状況。戦闘で死ぬか、飢えまたは病気で死ぬかという前線の状況を把握せずに、本土で楽観的な戦略を立て指令する上層部

|ω・`) ………

物理的に無理なんですが、上層部の命令は絶対。前線では、食糧や武器の不足を精神力で補おうとするが…。とにかく読んでいて衝撃的。とても戦争とは呼べない状況なんですね。

「○○していたら」「○○していれば」ということは、後世の史家にとっては口にしてはいけないことだと思いますが、山岡荘八さんがそれを思わず口にしてしまうほどの状況。日本にとって活路が全くなかったわけではなく、作戦の齟齬などで自分たちのほうから勝機を失っていく。それが連続して訪れます。

こういった戦略や兵力といった要素のほか、天運というか歴史の流れというか目に見えない大きな力を感じさせるのが2~5巻といったところでしょうか。

6巻ではサイパン島がついに陥落。6巻~9巻の間に、米国による本土攻撃~終戦、東京裁判まで怒涛のようにやってくるわけですが、特に東京裁判について、山岡荘八さんがどのような視点でとらえているのかを楽しみに読み進めたいと思います。

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