新堂冬樹さんの「夜騎士物語」を読む
新堂冬樹さんの小説「夜騎士物語」を購入しました。タイトルの夜騎士は、ホストクラブの名前で、ホストクラブを舞台にした小説です。
|д゚) とってもドロドロしているんです
話の軸となるのは、女性に無駄なボトルなど入れさせず精神的な癒しを目指すNo.1ホスト「心」、「心」に敵愾心を燃やし組織的にNo.1の座を狙う「北斗」、六本木でホストNo.1になった後に夜騎士に移籍してきた「流華」。実写化するなら
( ゚Д゚)σ 心=杉浦太陽 or 小池徹平
( ゚Д゚)σ 北斗=狩野英考
( ゚Д゚)σ 流華=要潤
かな。
帯の「業界騒然の衝撃作!」というのは言い過ぎですが、数十万単位の金&酒が数十分単位で消費されていく異常な世界を第三者的な目で見ることが出来ます。個人的には、すごく馬鹿らしい金の使い方だと思うのですが、小説を読むと、その世界に引き込まれ、登場人物の行動に違和感を覚えなくなるのが
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
小説の内容としては、中盤まではかなり面白いのですが、終盤は収拾がつかなくなり、ラストは
( ´∀`) 投げっぱなしジャーマンですか?
と言いたくなるほどの投げっぱなし感。最近の新堂冬樹さんにありがちな感じでしたね。「無間地獄」、「カリスマ」のような構想の妙を感じる衝撃的なラストではなく、どうしようもなくなって放り投げた感じ。そんなラストを読んだ自分の気分も
(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻
中盤までは最高です。系統的には「黒い太陽」(←キャバクラ経営もの)に近いけど、「黒い太陽」よりも全体的に小ぶりな感じ。
何やかんや文句を言っても、新堂冬樹さんのファンなので、「闇の貴族」、「無間地獄」、「カリスマ」、「溝鼠」のようなヘビー級の作品を送り出してくれることを期待しています。
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