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2008年8月31日 (日)

小島剛夕さんの『春が来た』を購入

小島剛夕さんのマンガ『春が来た』を購入しました。前々から探していたんですが、小池書院のサイトで絶版、amazonでも品切れ、古本だと欠巻あり

|д゚) 入手不可かしら

と思っていたら、紀伊国屋書店のオンライン販売で在庫ありだったので

( ゚Д゚)σ 早速注文じゃ

と全6冊を一括購入。紀伊国屋書店、素晴らしい品揃えです。

で、『春が来た』は、定町廻り同心を引退した甘利長門(61歳)と大奥お庭番を引退した月坂小介(57歳)の2人が主人公。御用一筋、忍び一筋だった2人が、役を離れた後、一個人として、はじめて自分自身の人生を送りはじめるというものですね。

元同心、元忍びが共同生活をするわけですが、ヒーロー的な強さを持つわけでもなく、正義漢でもない。無料で飲食をするために出入りのヤクザを気取ってみたり、寺を密会所として使用して料金を取ったりと、行動や考えがとても褒められたもんじゃない。これまでお役目一途で自分の人生を犠牲にしてきたことの反動からか、世間の価値観じゃなくて自分の価値観で生きています。

老人だから我が儘、頑固になったというのではなく、自分の人生というものに向き合った結果の気ままな行動。善いところもあり悪いところもあるという、非常に人間くさい。

( ´∀`) ………珍しい

小島剛夕さんの作品の中でも、異色の作品です。個人のことなどお構いなしに進んでいく社会の無情さ、世間の世知辛さ、生きるということの壮絶さ、お色気なども絡んできますので、子ども向けではないですね。大人向けです。

なんとも文章で説明するのは難しい作品。ただ、生きるということがどういったことなのかということが描かれているので、人生に疲れちゃった人などにオススメかも。

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