スティーヴン・キング「シャイニング」、あんた輝いてるよ…
スティーヴン・キングさんの小説「シャイニング」を読みました。DVDのパッケージだけは見たことがあり、
( ゚Д゚)σ ドアの割れ目からオッサンが顔覗かせるアレやろ
というイメージを持っていました。中年殺人鬼が迫りくるサスペンスチックなのかなと思っていたのですが、原作を読むと幽霊屋敷もの。これは意外でしたね。
ストーリーを簡単に説明すると、ある家族が、冬の間は雪に閉ざされるホテル(オーバールック)の管理人として住み込み、怪異に遭遇します。というか、父親がホテルに巣くう悪霊に取り憑かれます。
|д゚) ダニィィィィィ
DVDのパッケージに写っていたのは父親というわけですね。
小説版を読んでいて感じるのは、海外と日本における悪霊の性格づけの違いといったものでしょうか。海外だと、悪魔といった要素が強く、キーとなる人物を取り込むまたは殺害することで、自らの復活を目論むというものが主流のようです。
「シャイニング」においては、管理人一家の息子(ダニー)がそのキーとなる人物で、悪霊が何とかして親父に息子を殺させようとします。最愛の者に最愛の者を殺害させる。父親のの精神的な傷をほじくり返して、狂気に至らせるそのさまは、
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
上下巻で、文字数も半端じゃなく多いのですが、
(゚Д゚;≡;゚д゚) どうなるの? ねぇ、どうなるの?
と読む手が止まりませんでした。20年以上前に書かれた作品ですが、自分が読んだ長編小説のなかでは5本の指に入るほど心に残る作品。ヒューマンドラマをテーマにしながらも、安っぽさや薄っぺらな部分がないのは、さすが日本の作家とは違いますね。
評価は☆5。本屋で見かけたら迷わずGETとオススメしたいです。
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