「痩せゆく男」と「トウモロコシ畑の子供たち」を読了、日常に潜むホラー
スティーヴン・キングさんの小説「痩せゆく男」と「トウモロコシ畑の子供たち」を購入。スティーヴン・キングさんの作品は、「バトルランナー」、「死のロングウォーク」、「ミルクマン」、「深夜勤務」などを読んだことがありますが、
( ´∀`) 個人的には大好き
な作品が多いですね。ホラー小説ですが、あざとい感じが無いというか、大人が子供に話して聞かせるおとぎ話的なホラーといった感じがしてユーモラスで楽しいです。なによりも、日常生活のふとした瞬間から異次元に迷い込むというような感覚が好きですね。
簡単に作品を紹介すると、「トウモロコシ畑の子供たち」は短編集になります。
・超高層ビルの恐怖
・芝刈り機の男
・禁煙挫折者救済有限会社
・キャンパスの悪夢
・バネ足ジャック
・トウモロコシ畑の子供たち
・死のスワンダイヴ
・花を愛した男
・ジェルサレムズ・ロットの怪
・312号室の女
を収録。どれもこれも非常に雰囲気のある作品ですが、個人的には、『超高層ビルの恐怖』、『芝刈り機の男』、『禁煙挫折者救済有限会社』がお気に入り。
「痩せゆく男」は長編ですね。よく、痩せていく描写が、
((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
と言われますが、本当の面白さは、呪いに負けまいと主人公が奮闘する後半部だと感じました。あとは、復讐の愚かしさや、災難に見舞われたときの人間の心理(誰かのせいにせずにはいられない)なども描かれています。そっちも興味深いですね。
というわけで、最近は本屋に寄るたびに、
|д゚) スティーブン・キングあるかしら
とチェックするのですが、いかんせん1970~80年代が全盛期といった感じの作家なので、ほとんどの書店で過去の作品は置いていませんね。映画『ミスト』の公開にあわせて、スティーブン・キングフェアでもやって欲しいですね。
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