新堂冬樹「枕女優」を読了、全体にしかけられたトリックが肝
新堂冬樹さんの小説「枕女優」を購入しました。「摂氏零度の少女」に続き、金融以外をテーマにしています。芸能界でトップを狙う女性にスポットを当て、整形、枕営業、他人の蹴落としなど、
|д゚) アラアラ、悪い噂は本当なのかしら
という感じの内容になっています。芸能界の暗部というか噂される部分を描いている作品ですね。内容的には、文字数も少なく、結果として描写も薄い非常に軽い内容。半日で読み終えました。
ストーリー自体を楽しむ作品というよりは、作品全体に仕掛けられたトリックに驚くという感じ。新堂冬樹さんとしては実験的な試みでしょうが、個人的には、こういった手法に頼らないで、「カリスマ」、「無間地獄」のような正攻法で内容の濃い小説を書いて欲しいですね。
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