「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読了、映画版との違いが大きい
早川書房の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を購入しました。
ω_(゚∀゚ )≡SF、SF
映画『ブレードランナー』の原作ですが、小説と映画では、設定が結構違いますね。小説だと、第3次世界大戦後の地球が舞台になり、核戦争の影響で生き物が非常に少ない状態。
( ゚Д゚)σ 映画の町並みは歌舞伎町チックじゃないですか
と突っ込み。小説では郊外の大型マンションに住人が1人だけしかいないなど、非常に閑散としています。生き物の少ない寂しさを紛らわすために、感情コントロール装置なんかも売られています(←すごく欲しい)。
核の影響が色濃いので、政府は人の遺伝子の突然変異を恐れて、他の星への移住を推奨します。他の星に移住する人には、召使いとして人間型ロボット(アンドロイド)を付けますよと…。アンドロイドは奴隷に近い位置付けなんですね。
他の星での労使に耐えきれなくなったアンドロイドが、主人を殺傷して地球へ逃亡。それを狩るのが、ハリソン・フォード扮する、
( ´∀`) リチャード・キンブ…
そりゃ「逃亡者」じゃ~ (*`Д´)=○)Д゚) ´Д゚)・;' タァ━━!!
…デッカードさんですね。
アンドロイドは有機的で、身体のつくりは人間と同じ。人間との違いは、4年という寿命設定と他者に対する憐憫というものがまったくない点。
他者に対する憐憫がないのはなぜか? について小説では、「生命として培ってきた歴史が浅いため」と説明していますが納得。アンドロイドは、他者だけでなく自分の生命に対する拘りというものも薄く、あっさりと諦めちゃったりします。
1977年に発行されたとは思えないほど、いまの時代に読んでも古くささを感じさせないのは、さすがSF小説といったところ。映画版のような映像美はありませんが、書籍の方がジワジワと心に迫るものがありますね。特に小難しくもなく、娯楽作品として手軽に読めるのもオススメ。
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