「幼年期の終り」を読了、人類の意識変革と変体が興味深い
ハヤカワ文庫の「幼年期の終り」(アーサー・C・クラーク著)を読み終えました。
宇宙人がやってきて、圧倒的な科学力で人類を統括するということについては、前回で説明しましたが、読み終えると章ごとにいくつかのテーマに分かれていました。
1.オーバーロード(宇宙人)来訪
2.オーバーロードの容姿発覚
3.戦争、犯罪、疾病のない世界での人類の意識変革
4.オーバーロードの真の目的とは
5.終幕
1と2については、サスペンス的な要素が強いのですが、3と4になって文明論&哲学的な要素が増えてきます。3、4、5にかけては、著者の教養と知識の高さ、宇宙や精神学といったものが盛り込まれてきて、
( ゚Д゚)σ 面白さが加速度的に上昇
していきますね。1、2、3、4、5、それぞれ軸となる人物が異なってくるし、語られるテーマ自体も違うので、それぞれが非常に面白い。伏線も収束しラストを迎える頃になると
((((;゚Д゚))) うぉぉぉっ!
っと本を読む手が震えました。
なぜ宇宙に生命が存在するのか? なぜ生物は進化し続けるのか? そこに何らかの意思は存在するのか? 目的は? などなど、そういったことを考えることが好きな自分にとっては、
( )━(゚ )━(Д゚ )━(゚Д゚)━━ !!!!!
と、知的好奇心が満たされる内容でした。この「幼年期の終り」を手にとって読むことのできる時代に生まれたことを幸せに感じます。
SF…、特に「宇宙人の来訪が~」なんて言う話だと、
┐(´∀`)┌ ハイハイ
と歯牙にもかけない人もいるかと思われますが、「幼年期の終わり」を読まないのは非常にもったいないと感じましたね。評価は☆5。
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