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2008年1月14日 (月)

吉村昭さんの短編集「見えない橋」を読了、表題作と夜の道が沁みる

吉村昭さんの短編集「見えない橋」を購入。吉村昭さんといえば、個人的にはノンフィクション&長編というイメージが強く、短編集はほとんど読んだことがなかったのですが、久々に吉村昭さんの文体に触れたくて、

( ゚Д゚)σ それ売っちくい

と購入しました。短編集ですね。

「見えない橋」は

 見えない橋
 都会
 漁火
 消えた町
 夜光虫
 時間
 夜の道

が収録されています。

「見えない橋」は、刑務所への入所と出所を36回繰り返してきた初老男性と、それを受け入れる保護会の話。ノンフィクションの要素も含んでいます。

「時間」と「夜の道」はノンフィクションですね。「夜の道」は、私小説で、吉村昭さんの母親の闘病(癌)をテーマにしています。闘病生活の壮絶さと死をテーマにしていますが、吉村昭さんの誇張しない文体と構成が、必要以上に悲しさや暗さを感じさせないです。が、

(´Д`) ズーンと心に響くわけですよ

家族の心理描写など、

(゚Д゚) ハッ!

みたいな。自分の内奥に潜んだものを再発見したりします。「見えない橋」、「夜の道」は、特にオススメです。

久しぶりに吉村昭さんの作品を読んだのですが、非常に物静かな雰囲気、無駄な華燭のない描写、そしてどこかしら人間に対する暖かな目が感じられて、

( ´∀`) いいですね

読むと落ち着きます。

080114_mienzi_hasi

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