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2007年11月18日 (日)

奥田英朗さんの「サウスバウンド」を購入、主役は親父ではなく息子

奥田英朗さんの「サウスバウンド」を購入しました。「犯人に告ぐ」に続いて購入したので、まるでトヨエツのファン…。

「サウスバウンド」は、映画版のCMが頻繁に流れていましたね。映画版のCMは、

( ゚Д゚)σ ナンセンス!

など父親の破天荒な言動だけがピックアップされていて、小説とはちょっと異なるイメージがあります。CMを見ると父親が主役なのかなと思ってしまうのですが、小説版では、主役は父親ではなく、その息子(小学生高学年)なんですね。少年時代の出逢いや友情などを中心に描いた青春小説です。

( ´∀`) 純情な頃のよき思い出みたいな

単なる青春小説ではなく、元過激派の父親の存在がスパイスとして効いているのですが、その父親の言動が小気味よさを与えています。大人が読めばニヤッとしてしまうところは、奥田さんの本領発揮と言ったところですね。

( ゚Д゚)σ 展開してみろ

(n‘д‘)η はぁ?

( ゚Д゚)σ 論拠を展開しろというんだ

(n‘д‘)η ウニャウニャウニャ

( ゚Д゚)y-~~ ほぉ、メンツときたか

特に社会保険庁職員とのやりとりには抱腹絶倒。

小説全体としてみた場合は、青春小説、社会への風刺、スローライフと小説としての懐が深いです。少年時代に、チャリンコで走り回っていたような男性にはオススメ。個人的には、後半部分が共産主義に傾いていて、やや思想小説的なニオイを感じたので-☆1つ。全体としては、☆4つですね。

South_bound_01

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