久々に「ドラゴンランス伝説」を読了、20年経っても色あせない名作
田舎に帰るときに長丁場になるので(移動だけで10時間以上)、小説「ドラゴンランス伝説」を持って行きました。「ドラゴンランス戦記」の続編的なものですが、「伝説」の方ではキャラモン・マジェーレとレイストリン・マジェーレの双子の相剋に焦点をあてています。
「戦記」が純然たるファンタジー小説なのに対して、「伝説」では個々が持つ価値観や精神、哲学を描いているという感じで、「戦記」と「伝説」では本としての性格がかなり異なりますね。
1巻目の「パラダインの聖女」」が発刊されたのは平成元年12月20日。日本語訳換算で19年も前の小説ですが、いままで幾多数多の小説(2000冊ぐらい)を読んできたなかで、「伝説」ほど人間がよく描けた小説にあったことがありません。
( ´∀`) 伝説サイコー
未読の人には、「戦記」とあわせてぜひオススメ。でも現在は絶版…。アスキーからハードカバー版が出ていますが、やっぱりお手頃サイズの文庫版がいい。
( ´∀`) ぜひ復刊を求む
しかし、最近国内で売れている小説を読むと、登場人物が単純すぎるというか浅いですね。作家の物事に対する考察力と洞察力が低下、何よりも世間に接していないことが大きいのかなと感じます。
誰でも小説家になれるよ。という風潮があるのも要因。「リアル鬼ごっこ」とか、日本語にすらなっていないものが売れることに、本好きとして一抹の寂しさと危惧を感じますね。
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