新堂冬樹さんの「動物記」を読了、巻き舌は出てこないです
新堂冬樹さんの小説「動物記」を読みました。闇金融ものとは趣が異なり、淡々とした自然風景の描写から始まります。
(# ゚Д゚) うらうらうらぁ~
とか、
(# ゚Д゚) おぅるぁっ!
とかいう巻き舌の言葉が出てこないので、なんだか新鮮な感じですね。
「動物記」は短編集で、アラスカのグリズリー、シェパード、プレリードックを主軸に置いた3編が収録されています。
新堂冬樹さんは幼少期に「シートン動物記」を読んで大きな感銘を受け、いつかは動物をテーマにした小説を書きたいと考えていたそうです。シートン動物記に感銘を受けたということですが、ドキュメンタリー的なノンフィクションではなく、動物をやや擬人化したようなフィクションになっています。
グリズリーものの「北極の王者アダムの生涯」と、シェパードものの「兄弟犬ミカエルとシーザー」は、感動させようというか泣かせようというストーリーがちょっと気になるかな。そういうのに抵抗のない人(浅田次郎さん、重松清さんの作品が好きな人)向けですね。
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