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2006年5月の6件の記事

2006年5月28日 (日)

松本清張さんの「ミステリーの系譜」を読了、閉鎖された社会が生み出す異常性

松本清張さんの「ミステリーの系譜」を読みました。前に津山の事件について触れましたが、それが気になったため購入。

|゚Д゚))) 猟奇殺人ですか

「ミステリーの系譜」には、『闇に駆ける猟銃』、『肉鍋を食う女』、『二人の真犯人』の三編が収録されています。『闇に駆ける猟銃』、『肉鍋を食う女』は、実話をもとにした小説のようですね。だたし、ノンフィクションとは違いインスピレーションを受けたという感じで、小説は脚色されています。

テーマは、閉鎖された社会が生み出す異常性というところでしょうか。今でこそ往来は自由ですが、一昔前の日本は自分の住んでいる地域が世界のすべてという感じなんですね。

そこで受け入れられなくて破滅を選ぶのが『闇に駆ける猟銃』。これは引き籠もりの子どもが家族を殺害してしまうという行動に通じるのかな。

閉鎖された社会で同族結婚を繰り返した結果、精神薄弱となりそれが要因で犯罪が生まれたというのが『肉鍋を食う女』。母親が娘(継子)を食べてしまう話です。

読んだ感想は、

((-ω-。)(。-ω-)) テラキモス

犯罪の描写ではなく、その犯罪を生んでしまった土壌というか風土が気持ち悪い。なんというか、とても陰鬱な感じなんですね。うーん。

このままだと、松本清張さんの作品を読まなくなりそうなので、宮部みゆき責任編集『松本清張傑作短編コレクション』を購入。こっちは、サクサクと読めて面白いですね。自分が好きなのは、「恐喝者」、「地方紙を買う女」、「理外の理」。こういう人間の心理を描いたものがいいですね。

Misuteri_no_keifu

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2006年5月11日 (木)

「ヒストリエ」を購入しました

会社帰りに読む物が欲しかったので、岩明均さんの「ヒストリエ」を購入しました。

岩明均さんの「寄生獣」は好きだったのですが、「ヒストリエ」は表紙の男性がシンイチ君にソックリだったので、いまいち興味がわかず、これまで購入せず。

(;´Д`) 絵柄が同じだと前のイメージがさ…

他に面白そうな小説や漫画本がなかったので買ったのですが、帰りの電車の中で、

|д゚) こっこいつは! 面白い!

と没頭。一挙に3巻目まで読みました。いやぁ、まさかの展開でしたね。しかし、年に1巻のペースでしか発刊されないとなると、完結するまでに一体何年かかるのか…。

Historie_1

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2006年5月 7日 (日)

『サイレントヒル4』を購入、たしかに悪夢の中ってこうだわ

プレイステーション2専用のホラーアドベンチャーゲーム『サイレントヒル4 ザ・ルーム』を購入しました。『サイレントヒル』シリーズは、1は数時間で挫折しました。2と3はやっていません…。

(;´Д`) 1は謎解きが難しい~

4は、某アパートの302号室に住むヘンリーさん(男性)が主人公。5日前から毎晩同じ夢を見るようになり、気がついたら部屋のドアが鎖でグルグル巻き。窓も割れずTVも電話も不通になっちまったと…。外界と完全に遮断されちゃったわけですね。

( ・ω・) なんで?

って感じなんですが、外に出られなくなったかわりに、バスルームに穴が出現。自分が部屋から出られなくなった原因は、この穴にあるらしいぞと。で、その穴に入ると異次元というか、おどろおどろしい世界につながっていたという感じでストーリーが展開。

この穴の中の世界が夢か現かわからないところがミソ。穴の中の世界にも穴があって、そこにはいるとベットの上で自分が目覚める。なんだ夢か?と思うと、あっちの世界で手に入れたアイテムなどがこっちの世界に戻ったときに手元にある。あっちの世界で人が死ぬと、それがこっちの世界にも反映される。しかも、自分以外にも複数の人間が紛れ込んでいる。

このゲームをやっていると、悪夢を見たときはこんな感じなんだよなぁウンウンという感じ。

「とにかくここから脱出しなくては」っていう焦燥感。非現実的なんだけれど、夢を見ている当事者にとっては超現実的な世界とか。まぁなんといいますか、「いま自分は悪夢を見ている」という気分に浸れるそんな感じのゲームです。まだまだ途中だけど、このゲーム、結構好きになるかも。

ちなみに、自分がよく見る悪夢は、超高層2階建てバス(高さはビルの9階ぐらい)の屋根の上にいて、そこから振り落とされそうになるというもの。バスは走っていて上の方はかなり揺れるわけ。んで、このままじゃ落ちちゃうという恐怖に襲われつつバスの上から遙か下の地上を見下ろしている。そんな感じの夢です。ん~夢診断とか受けると面白そうだな。

Silent_hill4_01 Silent_hill4_02

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吉村昭さんの「蚤と爆弾」を読了、731部隊の真実とは

遠くにお出かけできないので、近所のブックオフで本を物色。吉村昭さんのコーナーで「蚤と爆弾」を発見しました。タイトルをみてピンと来たのが、

( ´∀`) 731部隊ですか…

731部隊については森村誠一さんの「悪魔の飽食」が有名ですね。自分も小学生の時に読んで、

((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

と衝撃を受けました。吉村昭さんが731部隊をどう捉えているのかに興味があったので購入。昭和50年10月15日の初版本で定価は220円。物価の違いに時代を感じますね。

吉村さんの書籍だと、関東軍防疫給水部のリーダーが細菌兵器の開発に傾倒するに至った経緯、日本の軍部がおかれた劣勢など歴史的背景を中心に語られています。森村さんの書籍が、いかに無惨な人体実験が行われていたかという点に焦点をあてていたのとは対照的ですね。

吉村さんの「蚤と爆弾」では、戦争というものに翻弄または流されざるを得ない人間の姿というものが描かれています。戦争の中では個人の良識などはマヒしてしまい、知らない間に歯車となっているワケですね。んで、終戦と同時に自分の所業に対して愕然とするとともに罪の意識と警察の追求を恐れる。「遠い日の戦争」に通じるものがあります。

一方、森村さんの書籍を読むと、日本人は残虐な民族なんだなぁという感想しか湧かないわけですね。個人的には、吉村さんと森村さんの書籍を両方読むことをオススメしたいですね。どちらか片方を読んだだけだと理解できない部分もあるので。

まぁ、本多勝一さんの「南京大虐殺」と同じく、歴史的事実はなかったと主張する人もいて物議を醸し出す書籍なわけですが、おススメ。

Nomi_to_bakudan

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2006年5月 5日 (金)

「イン・ザ・プール」を読みました

ゴールデンウイークなんだけど、自分は家から仕事をしなきゃならんので遠くに出かけられず。仕方がないので近所の書店で書籍を物色。

書店では「ダヴィンチ・コード」が平積みされていましたが、いまいち興が湧かなかったので、その隣に平積みされていた奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」を購入しました。

悩みを抱えた人が精神科医(伊良部総合病院)を訪ねたところ、そこにいたのがとんでもない医者と看護婦。なんだか、笑いの要素満載の小説です。でも、何かで悩んでいる人にはオススメですね。悩みなんて、見方を変えれば、なんだそんなことかということが多いんだなぁと、気分を軽くしてくれます。

( ´∀`)つ んじゃ、とりあえず注射ね

あまりに面白かったので、続編である「空中ブランコ」と「町長選挙」も購入。「空中ブランコ」は、直木賞受賞作ですね。「義父のヅラ」が最高に面白いですね。

In_the_poo

Buranko_1

Cyocyosenkyo

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2006年5月 1日 (月)

ジェットエンジン搭載自転車

いやぁ、今日は暑かったですね。5月はじめに真夏日って相変わらずの異常気象ぶりですね。

(;´Д`) しかも早い人はGWですか

セコセコと仕事をしていても、こんなに暑いとアホネタが欲しくなる。というわけで、ジェットエンジンを搭載したチャリンコ「ファイヤートリックボブ」を掲載。まぁ、ジェットエンジンといっても、模型のジェット機用のエンジンなんだけどさ。本物のジェットエンジンと同じ構造らしい。

フルスロットル時のタービン回転数は毎分12万3000回転。ジェット機と同じ燃料を使っているから毎分500円のランニングコストがかかるって…。

( ゚Д゚)σ タクシーを使った方が…

って感じ。ちなみに排気ガスの温度は最高700度で、チャリンコもとろけちゃいそうな勢い。価格は100万円。展示用としてなら売ってくれるらしいです。このほかにもジェットエンジンを搭載したものをググったら、

↓ジェットエンジン搭載ビートル
http://www.jafmate.co.jp/mate-a/aneto/20060310a.html

↓ジェットエンジン搭載車椅子
http://www.bmfa.org/nationals/2004/pressRelease.html

を発見。世の中にはとんでもないのがいるもんですな。

Jet_bike_1

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